フリーランス独立で国民健康保険が高いと知った話

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「独立したら、会社員のときより健康保険料が高くなるらしい」——そんな話を聞いて、なんとなく不安になっていませんか。私が独立を決めたときも、頭の中は営業のことや家族への説得でいっぱいで、正直、健康保険のことは後回しにしていました。

独立して1年、振り返ってみると、想定外の出費に戸惑ったことが何度もありました。国民健康保険料も、そのひとつでした。営業職を22年やってきた私でも、独立してみると知らないことだらけで、正直かなり戸惑いました。今日は40代で独立を考えているあなたに向けて、私がつまずいたポイントと、今日からできる備え方をお伝えします。

「保険は会社が守ってくれていた」に気づくのは辞めたあと

会社員のころは、健康保険料は給料から天引きされて終わりでした。金額をきちんと意識したことがある人は少ないのではないでしょうか。ところが独立すると、国民健康保険への切り替え手続きから保険料の支払いまで、すべて自分でやることになります。会社という後ろ盾がなくなって初めて、「自分は守られていたんだな」と実感しました。

会社員時代の「当たり前」は、独立した瞬間に自分で背負うものに変わります。この感覚を先に知っておくかどうかで、独立後の心の余裕は大きく変わってくると思います。

国民健康保険が「高い」と感じる3つの理由

調べてみると、フリーランスの国民健康保険料が高く感じられるのには、主に3つの理由があるようです。

ひとつ目は、会社員時代にあった労使折半がなくなり、全額が自己負担になること。会社が半分負担してくれていた分が、まるごと自分への請求に変わります。

ふたつ目は、保険料が「前年の所得」を基準に計算されること。独立した年は、会社員時代の給与をもとに保険料が決まるため、収入が不安定になり始めた時期にもかかわらず、請求額は会社員時代の水準のまま届きます。ここでギャップに驚く人が多いようです。あるケースでは、前年所得250万円・40代の人で年間の保険料が34万円を超えることもあると言われています。金額は自治体や所得によって変わるので、あくまで目安として知っておくとよさそうです。

みっつ目は、傷病手当金のような会社員向けの保障が国民健康保険にはないこと。体調を崩して働けない期間があっても、収入を補ってくれる仕組みが基本的にはありません。40代になると介護保険料の負担も加わるため、会社員時代よりも「保障は薄いのに、支払いは重い」と感じやすい構造になっています。

「高い」と感じる裏には、必ず理由がある。理由がわかれば、対策も立てられます。

もうひとつ見落としがちなのが、家族がいる場合の保険料です。国民健康保険は世帯単位・人数単位で保険料が加算される仕組みのため、配偶者や子どもがいる家庭ほど、独立直後の負担感は大きくなりやすいと言われています。会社員時代は扶養に入っていれば追加負担を意識しなくてよかった分、独立後にこのギャップに気づく人は多いようです。

独立1年目、想定外の出費に何度も心が折れた話

正直に書きます。独立してからの1年、受注できた仕事はまだ1件だけです。何百回も心が折れかけました。そんな中で保険料の納付書が届いたときは、数字を見るのが怖くて、しばらく封筒を開けられなかったこともあります。

朝、まだ体が重くて、今も「今日もしんどいな」と思う日はあります。半年ほどは何をどうすればいいのか分からないことだらけで、正直かなりきつい時期でした。それでも9ヶ月目くらいから、少しずつ点と点がつながる感覚が出てきました。会社にいたときは会社の評価という他人軸で自分を測っていましたが、そこから少しずつ抜け出せてきたことは、この1年で一番の変化だと感じています。

稼げていない自分を責めるより、知らなかったことを一つずつ知っていく方が、前に進めます。

今日からできる4つの備え

知っているだけで気持ちが軽くなる備えを、4つ紹介します。

①経費をきちんと計上する。国民健康保険料は前年の所得をもとに計算されるため、必要な経費を漏れなく計上して課税所得を抑えられれば、翌年以降の保険料負担を軽くできる場合があります。独立初年度の確定申告は特に、レシート1枚から丁寧に見直す価値があります。

②自治体の窓口に相談する。国民健康保険料には減免制度がある自治体も多く、条件は地域によって異なります。独立直後で収入が読めない場合は、一度窓口で相談してみる価値があります。「聞くだけなら無料」というくらいの気持ちで問い合わせてみるとよいと思います。

③任意継続被保険者制度を検討する。退職後も一定期間、会社員時代の健康保険を任意継続できる制度です。前年所得が高い人ほど、国民健康保険より任意継続の方が保険料を抑えられるケースもあるようです。ただし手続き期限が退職日の翌日から20日以内など短く設定されているため、独立前に条件を確認しておくことをおすすめします。

④お金の「守り」をあらかじめ整えておく。保険料に限らず、独立直後は想定外の出費が重なりがちです。入金までのつなぎの手段や、フリーランス向けの補償・口座をあらかじめ知っておくと、いざというときの安心感が違います。私が独立前にお金の備えとして調べた内容は、こちらの記事にまとめています。

備えは使わなくてもいい「お守り」です。知っている数だけ、不安は小さくなります。

家族との話し合いも避けて通れない

保険料や税金の話は、実は家族にとっても大きな不安の種です。私自身、独立を切り出したときは妻に猛反対されました。「本当にやっていけるのか」という不安の中身の一つには、こうした保険や社会保障の話も含まれていたのだと思います。

数字や制度を先に調べて、家族に共有しておくこと。それだけで「わからないから怖い」が「知っているから大丈夫」に変わることがあります。独立を反対されている方ほど、感情論だけでなく、こうした具体的な数字を一緒に確認してみることをおすすめします。

不安の正体を家族と共有することは、独立準備の一部です。

保険料の不安は、これからの働き方を考えるきっかけにもなる

国民健康保険料の重さを知ると、「稼ぎ続けなければ」という焦りも出てきます。ただ、長い目で見れば、これは今後のキャリアや働き方を見直すきっかけにもなると感じています。私自身、受注はまだ1件という状況ですが、他人軸ではなく自分軸で仕事を選び直そうとしている今の方が、会社員時代よりも前向きな焦りだと思えるようになりました。

保険料や税金という「守りの部分」を先に固めておくことは、攻めの営業や新しい挑戦に集中するための土台づくりでもあります。生存戦略の一部として、今のうちに向き合っておいて損はありません。

守りを固めるほど、攻めに使える気力は増えていきます。

まとめ:保険料は「知っているだけで」怖くなくなる

国民健康保険が高く感じるのには理由があり、備える方法もあります。独立してからではなく、独立を考え始めた今のうちに知っておくことで、心の余裕は大きく変わります。私自身、まだ独立1年目で稼げていない部分も多いですが、知らずに慌てるより、知って備える方がずっと気持ちが楽だと感じています。

独立前にやっておきたい準備はこちらの記事に、独立1年目のリアルな実感はこちらの記事にまとめています。あなたの一歩を、心から応援しています。

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