フリーランス独立の貯金はいくら?40代のリアル資金計画

朝日が差す一本道と草原、フリーランス独立の資金計画をイメージした写真 フリーランス転職

「フリーランスとして独立したいけど、貯金がいくらあれば安心できるんだろう」。夜、家族が寝たあとにスマホで検索したことがある人は、きっと私だけじゃないと思います。私自身、会社を辞める前の1年間、同じことを何度も調べては、答えが出ないまま朝を迎えていました。

今日はその「貯金はいくら必要か」という問いに、営業を27年やって40代で独立した当事者として、正直に向き合ってみます。

一般的に言われている「貯金の目安」

まず、世の中でよく言われている数字を整理しておきます。会社員が退職する場合、生活防衛資金の目安は生活費の3〜6ヶ月分と言われています。自己都合退職だと失業保険の給付まで約2ヶ月の給付制限があり、その間は収入がゼロになるためです。

一方でフリーランスとして独立する場合は、もう少し厚めに見る必要があります。一般的には最低でも半年分、理想は1年分の生活費が目安とされ、月の生活費が20万円なら120〜240万円程度という試算が多く見られます。独立初年度の見込み所得によっては、300万円前後を目安に置く考え方もあります。

数字だけ見ると、正直「そんなに貯められない」と感じる人の方が多いはずです。 実際、独立した人の中には貯金100万円未満で飛び出した人も少なくないというデータもあります。私も、綿密に計算し尽くしてから辞めたわけではありませんでした。

なぜ「金額」だけでは安心できないのか

貯金の目安を知っても、いざとなると不安が消えない。それには理由が3つあると思っています。

① 収入がゼロになる期間が、思っているより読めない
独立して1年、正直に言うと、受注できた案件はまだ1件です。半年間は自分が何をやっているのか分からない状態が続き、点と点がようやく線になってきたのは9ヶ月目に入ってからでした。「何ヶ月分あれば大丈夫」という数字は、実際にやってみると想定より簡単に溶けていきます。

② 家族の理解と、自分の覚悟がずれている
辞める前、私は妻に相談する前から半分決めていました。実際に切り出したときは猛反対され、正直、離婚の話まで出ました。貯金の金額を計算する前に、家族が何を不安に思っているかを聞く方が先だったと、今なら思います。金額の話は、その後についてくるものです。

③ 「守りのお金」と「攻めのお金」を分けていない
生活防衛資金は”守り”のお金です。案件を取るための投資や勉強にあてる”攻め”のお金と混ぜてしまうと、いくらあっても足りない感覚になります。私はこの2つを分けて考えられるようになったのは、独立してからかなり経ってからでした。

独立前にできる、現実的な準備

貯金の「金額」を増やすより先に、次の3つをやっておく方が効果があると感じています。

① 支出を先に見直す
私は独立前後で、両学長のリベ大・リベシティの考え方を参考に家計を見直し、年間で約100万円の改善につながりました。貯金を増やすより先に、固定費を見直すほうが早く・確実に効果が出ます。(詳しくは共働き40代の家計術|年100万改善した考え方にまとめています。)

② 家族との話し合いを、金額より先にやる
「いくら貯まったら辞める」ではなく、「収入がゼロの期間が続いたら、何を諦められるか」を先に家族と話しておく。これができていないと、貯金があっても不安は消えません。(この話はフリーランス独立を家族に反対されたら|40代の私の話でも書きました。)

③ 「入金の谷」に備える手段を知っておく
独立後は、契約が決まっても入金までに時間がかかることがよくあります。生活防衛資金だけでなく、請求書を早期に現金化できるサービスがあることを知っておくだけでも、精神的な余裕は変わります。(フリーランス資金繰りが苦しい時の対処法|先払いサービス比較に、私が調べた内容をまとめています。)

今日からできる具体アクション

  • 今月の生活費を一度、全部書き出してみる(正確な金額を知らないまま独立準備をしている人は意外と多いです)
  • 「収入ゼロが何ヶ月続いたら苦しいか」を家族と一度話す
  • 固定費(保険・サブスク・通信費)を1つだけ見直す

完璧な金額を貯めてから動く必要はありません。 むしろ「金額」より「収入ゼロの期間にどう耐えるかの作戦」を持っているかどうかの方が、独立後の心の折れにくさに直結します。

まとめ

貯金の目安は、確かに参考になります。でも私が独立して1年、身をもって感じているのは、金額そのものより「何ヶ月耐えられるか」「家族と何を話し合えているか」「攻めと守りのお金を分けられているか」の方が、実際の安心につながるということです。

今も正直、朝がしんどい日はあります。それでも、他人軸で生きていた頃より、自分の足で立っている感覚は確実にあります。貯金の数字に不安になっている人ほど、まず支出の見直しと家族との対話から始めてみてください。

毎日の気づきはnote(https://note.com/charm_phlox2885)とInstagram(https://www.instagram.com/otto_3988/)でも発信しています。

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