頼られすぎて抱え込む40代へ|数字に助けられた話

朝日に染まる山々(前を見据えるイメージ) キャリア戦略

「なんでも自分でやったほうが早い」「頼まれると、つい引き受けてしまう」。そんな性格で、気づけば一人で抱え込みすぎていませんか。私は愛知県在住、営業職を22年やったあと、去年フリーランスの採用コンサルタントとして独立しました。会社員時代、お客様の経営者から直接相談を受けることが多く、頼られることにはある程度慣れているつもりでした。ただ振り返ると、その「頼られ方」に助けられた瞬間と、逆に抱え込みすぎて苦しくなった瞬間、両方があったと感じています。

頼られることは、喜びであり負担でもある

営業をしていた頃、お客様の社長から「今期の売上目標を立てたいんだけど、何人採用すればいいと思う?」と直接相談されることがありました。単なる御用聞きの営業ではなく、経営の課題に踏み込んで数字で答える。それができると、「あなたに聞いてよかった」と言ってもらえる。これは営業をやっていて一番の喜びでした。

ただ、正直に言うと、頼られることに応え続けるうちに、いつの間にか「自分が全部背負わなきゃ」という感覚に変わっていました。相談されるたびに、自分の中でハードルを上げてしまう。抱え込みすぎた反省は、今でも残っています。

40代で抱え込みすぎてしまう3つの理由

調べてみると、責任感が強く、これまで真面目に成果を積み上げてきた人ほど、40代になって「抱え込みすぎる」傾向が強くなると言われています。私自身の経験を振り返っても、理由は大きく3つあると感じています。

1つ目は、頼られること自体が「自分の存在価値の証明」になってしまうこと。相談を断ると、自分の価値が下がる気がしてしまう。だから多少無理をしてでも引き受けてしまいます。

2つ目は、若い頃に染みついた「結果を出さなきゃ」という癖が抜けないこと。営業1〜2年目は結果が出ず、上司に怒られて眠れない日々を過ごしました。その頃の「自分でなんとかしなきゃ」という感覚が、40代になっても体に残っているのだと思います。

3つ目は、周りに助けを求める練習をしてこなかったこと。一人で数字を作ることには慣れていても、「これ、手伝ってもらえますか」と言うことには慣れていない。頼られることには応えられても、頼ることは苦手なままの人が多いように感じます。

数字に助けられた、という感覚

それでも、経営者から相談を受けたときに私を助けてくれたのは、いつも「数字」でした。「なんとなく頑張ります」ではなく、「売上目標がここなら、必要な人数はこれくらいです」と数字で示す。感覚や気合いではなく、数字を挟むことで、自分一人の責任として抱え込まなくて済むようになった瞬間がありました。数字は、相手にも自分にも共通の言葉になってくれます。

今、フリーランスの採用コンサルタントとして独立してからも、この感覚は変わっていません。プログラミング経験もない、特別なスキルがあるわけでもない私が唯一続けてこられたのは、数字で本質を示すというやり方でした。抱え込みすぎず、数字という道具に頼ることを覚えたのは、営業時代の反省があったからこそだと思っています。

今日からできる、抱え込みすぎないための一歩

もし今、仕事でもプライベートでも「頼られすぎてしんどい」と感じているなら、今日から試してほしいことが2つあります。

1つは、引き受ける前に一度「これは数字や事実で説明できることか、それとも気合いで乗り切ろうとしていることか」を自分に問うこと。数字にできる部分は、抱え込まずに共有できます。もう1つは、「頼られること」と「一人で背負うこと」は別だと意識すること。相談に乗ることと、全責任を一人で抱えることは、本来イコールではありません。

40代はキャリアの中でも、周りから頼られる場面が増える時期でもあります。その頼られ方が、しんどさに変わるか、支えに変わるかは、抱え込み方次第で変わってくると感じています。仕事のやる気そのものが落ちてきていると感じる方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。また、これからの働き方や自分の強みの活かし方に不安がある方には、こちらの記事も参考になるかもしれません。

まとめ:頼られることと、抱え込むことは別

頼られすぎて苦しくなるのは、あなたがそれだけ真面目に応えてきた証拠です。ただ、抱え込みすぎた反省があるからこそ今言えるのは、数字や事実に頼ることは、逃げでも手抜きでもないということ。一人で背負い込まず、数字という共通言語を間に置くだけで、頼られることは負担ではなく支えに変わっていきます。同じように抱え込みやすい方の肩の荷が、少しでも軽くなればと思います。

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