フリーランス独立、半年結果が出ない時の乗り越え方

日の出の方角へと伸びる一本道 フリーランス転職

「独立して半年経つのに、まだ何も形になっていない」。夜、布団に入ってから天井を見上げて、そんな焦りに押しつぶされそうになったことはないでしょうか。

会社員時代なら、毎月給料が振り込まれて、頑張っているかどうかは別として「時間が過ぎれば何かが積み上がっている」感覚がありました。でも独立すると、そうはいきません。半年経っても目に見える成果がゼロなら、ゼロのまま時間だけが過ぎていくように感じてしまいます。

私自身、営業職を27年やったあと、約1年前にフリーランスの採用コンサルタントとして独立しました。半年経った時点では、正直まったく先が見えていませんでした。「このままで本当に大丈夫なのか」という不安は、頑張っているかどうかとは関係なくやってくるものだと、身をもって知りました。

半年で結果が出ないのは、あなたの努力不足ではない

まず最初にお伝えしたいのは、半年やそこらで結果が出ないことを、自分の能力不足だと決めつけなくていいということです。

調べてみると、独立や副業が軌道に乗るまでの期間について、業種や本人の状況によって差はあるものの、目安として1〜3年かかるという見方が一般的なようです。フリーランス1年目の年収については、多くの人が月収16万円未満だったという調査結果もあります。つまり、半年で結果が出ていない状態は、決して珍しいことでも、あなただけが劣っているということでもありません。

それでも当事者としては、そんな数字を知ったところで気持ちが晴れるわけではないのも事実です。「みんなそうらしい」と頭でわかっていても、目の前の通帳の数字は変わらない。それが独立の厳しさだと思います。

私の場合、独立した動機は正直に言うと「前職から逃げたかった」というのが本音の部分にありました。家族のためと言いながら、実は自分が壊れそうだったから辞めた。準備も計画も足りないまま飛び出してしまったことは、今でも反省しています。半年経った時点で受注はまだ1件もなく、何百回も心が折れました。

なぜ半年で心が折れそうになるのか、3つの原因

1. 会社員時代の「時間で評価される」感覚が抜けない

会社にいた頃は、成果が出なくても「頑張っている姿」自体が評価の一部になっていました。独立すると評価軸が完全に「結果」だけになるので、同じ量を頑張っていても「何もしていない」ように感じてしまいます。

2. 比較対象が同業の成功者しか目に入らない

SNSやブログで見えるのは、うまくいっている人の姿ばかりです。半年で軌道に乗った人の発信は目立ちますが、同じように苦しんでいる人の声は表に出てきにくい。見えている景色が、そもそも偏っているということを忘れがちです。

3. 「他人にどう見られるか」が判断の軸になっている

これは私自身、独立してから何度も突き当たった壁です。家族や元同僚にどう思われるか、成果を出せない自分をどう見られるかばかり気にしていると、行動そのものが怖くなっていきます。

心と体は、成果より先に崩れる

正直に書きます。私は今も、朝がしんどいです。稼げていない焦りを抱えたまま布団から出る朝は、独立して1年経った今でもあります。会社員時代、辞める前の1年は心身がしんどくて、自転車2kmの通勤にすら足が止まっていた時期がありました。独立すればその苦しさから解放されると思っていましたが、形を変えた不安が新しく出てくるだけだったというのが、正直な実感です。

だからこそ、結果が出ない期間は「気合いで乗り切る」ものではなく、心と体を先に守ることを前提にした上で、行動を続けるものだと考えるようにしています。眠れない夜があっても、それを「弱さ」だと責めないこと。しんどい朝があっても、その日1日を全否定しないこと。これは根性論ではなく、半年、9ヶ月と続けるための最低条件だと感じています。

お金の不安には、感情ではなく数字で向き合う

結果が出ない期間、正直に一番こたえるのはお金の話です。私自身、独立前からリベ大・リベシティで家計について学び、年間で100万円ほど家計を改善できました。個別株にも手を出しましたが、妻が続けていたオルカンの積立に上昇率で負け、今はS&P500とオルカンへの積立投資に切り替えています。会社員時代から積み立ててきた資産は、今ではほぼ2倍になりました。

独立後の収入が不安定でも、それより前から積み上げてきたものが、精神的な土台になってくれる。これは独立してから実感したことのひとつです。今から独立を考えている人には、独立してから慌てるのではなく、独立する前の家計と資産の状態を先に数字で把握しておくことをおすすめします。

入金や資金繰りの不安については、フリーランスの入金が遅いと不安なとき|私が調べた対処法にもまとめていますので、あわせて読んでみてください。

結果が出ない期間との向き合い方

私が半年〜9ヶ月の間、実際にやっていたのはシンプルなことです。「今日できたこと」と「今日できなかったこと」を、感情を挟まずに記録する。それだけでした。

派手な対策ではありません。でも、振り返ったときに「何もしていなかったわけではない」と自分に示せる材料になります。数字が出ない時期ほど、行動の記録だけが唯一の味方になります。

もうひとつは、他人軸から自分軸に少しずつ切り替える意識です。「これで食べていけるか」ではなく「この仕事が誰かの役に立ったか」を基準にする。私自身、この視点に完全に切り替えられたわけではありませんが、独立してからの1年で一番変わったのは、まさにこの部分だったと感じています。

孤独をどう乗り越えたかについては、フリーランスの孤独の乗り越え方|独立1年目の正直な話でも書きましたので、あわせて読んでみてください。

やっててよかったと思えた、たった一度の瞬間

半年、9ヶ月と結果の出ない時間が続く中で、私はまだ受注をいただけたのは1件だけです。数としては、決して多くありません。それでも、その1件をいただけた時のことは今でもよく覚えています。それまで何百回も「自分には向いていないんじゃないか」と心が折れかけていた分、その瞬間だけは「続けてきてよかった」と素直に思えました。

数字としては小さな1件でも、他人軸で「稼げているかどうか」だけを見ていたら気づけなかった手応えでした。結果の大きさよりも先に、続けてきた事実そのものが自分を支えてくれることがあるのだと、この1年で知りました。

今日からできる、小さな3つのアクション

  • 1日の終わりに「やったこと」を3行だけ書き出す(成果の有無は問わない)
  • 半年後・1年後の自分に向けて、今の状況を1通のメモに残す(後で読み返すと景色が変わって見えます)
  • 独立する前、または今のうちに、家計と資産の状態を数字で把握しておく(お金の不安は感情より先に数字で減らせます)

大きな戦略を立て直す必要はありません。今日できる範囲のことを、少しずつ積み重ねるだけで十分です。

まとめ:点が線になる瞬間は、思ったより後からやってくる

私自身、独立してから9ヶ月ほど経った頃、それまでバラバラだった経験や出会いが、少しずつ線としてつながっていく感覚がありました。半年の時点では、その兆しすら見えていませんでした。

結果が出ない半年は、失敗の証明ではなく、まだ線になっていないだけの点の途中経過なのだと思います。今しんどいあなたも、その途中にいるだけかもしれません。

焦らなくていい、とは言いません。焦りながらでも、今日の分だけ積み重ねていく。それでいいのだと、半年前の自分に伝えたいです。

毎日の気づきはnote(https://note.com/charm_phlox2885)とInstagram(https://www.instagram.com/otto_3988/)でも発信しています。

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