フリーランスは住宅ローンを組めない?独立1年目の不安

朝日に向かって伸びる一本道 フリーランス転職

営業を22年やって、去年独立しました。今はフリーランスの採用コンサルタントとして、企業の採用を支援しています。まだ受注は1件だけで、正直、毎月の数字はまったく安定していません。

そんな今の暮らしのなかで、ふと頭をよぎることがあります。「このままの働き方で、この先、家のローンなんて組めるんだろうか」ということです。

うちは家族がいます。子どもも大きくなっていく。いつかは今より広い家がほしい、そう思う瞬間もあります。でも会社員を辞めた時点で、自分の「信用」がゼロからやり直しになっている気がして、その話題になるたびに、少し息が詰まります。同じように感じている人は、きっと私だけじゃないはずです。今日は、その不安の正体を自分なりに調べて整理してみました。

独立してからの1年は、正直しんどいことのほうが多かったです。半年たっても何も分からず、9ヶ月目くらいでようやく点と点がつながってきた感覚がありました。受注はまだ1件、心が折れかけたことは数えきれません。今も朝はしんどいし、稼げていない現実は変わっていません。それでも会社員の頃と比べて、他人の評価軸ではなく自分の軸で物事を考えられるようになったのは、独立して一番よかったことだと思っています。住宅ローンの不安も、その「自分の軸」で一度きちんと整理してみたい、というのが今回の記事を書いた理由です。

フリーランスが「住宅ローンを組めない」と言われる本当の理由

調べてみると、フリーランスや個人事業主が住宅ローンで不利になりやすいのは事実のようです。ただし「絶対に組めない」わけではありません。銀行が見ているのは、会社員かどうかではなく「この先も安定して返済してもらえるか」という一点です。

会社員は毎月の給与という形で収入の見通しが立てやすい。一方でフリーランスは、今月良くても来月どうなるかわからない。銀行が知りたいのは肩書きではなく「続く保証」だ、これが一番の本質だと感じました。独立したばかりの自分には、その「続く保証」がまだ何もない。だから不安になるのは、当然のことなのだと思います。

営業を22年やってきて、名刺に会社名が入っているだけでどれだけ信用してもらえていたか、独立してから初めて気づきました。会社員の頃は意識したこともなかった「肩書きの力」を、なくしてから実感する。これはローンに限らず、賃貸の契約やちょっとした申し込みの場面でも、同じように感じることがあります。

審査が厳しくなる3つの原因

調べていくと、フリーランスの住宅ローン審査が厳しくなる理由は、だいたい3つに整理できそうです。

① 開業してからの年数が浅い

多くの金融機関は、確定申告を2〜3期分、できれば連続して黒字で出していることを重視します。独立1年目だと、まだ実績そのものが少なく、判断材料が足りないと見られやすいようです。

② 収入の波が大きい

会社員の給与と違い、フリーランスの売上は月によってばらつきます。私自身、受注が1件しかない今の状態がまさにそれで、平均を取ろうにも、まだ平均と呼べるデータがありません。

③ 節税すればするほど「所得」が低く見える

経費を計上して節税するのは事業として当然のことですが、ローン審査では申告所得そのものが返済能力の基準になります。頑張って節税した結果が、審査では不利に働くことがあるというのは、独立してみて初めて知った現実でした。

会社員時代は「税金を減らす」という発想自体があまりありませんでした。天引きされた後の手取りがすべてで、確定申告も年末調整も会社任せ。独立して初めて、税金と信用がこんなふうにつながっているのかと知り、正直、勉強不足を痛感しています。

賃貸でも同じ壁にぶつかる

住宅ローンだけでなく、賃貸契約の入居審査でも似たような壁があるようです。企業という後ろ盾がなく個人で仕事をしていると、貸主側からすると事業の継続性や将来の安定性が見えにくい、という理由からです。もし独立後に引っ越しを考えるタイミングがあれば、住宅ローンと同じ発想で準備しておく必要がありそうです。連帯保証人を立てる、保証会社を利用するといった対策は、住宅ローンよりも先に直面する可能性がある分、知っておいて損はないと感じています。

今からできる備え

不安を並べるだけでは前に進まないので、対策として言われていることも整理しておきます。

まず、確定申告をきちんと継続して、できれば3期連続の黒字を目指すこと。これは審査対策である以前に、事業そのものを軌道に乗せるという意味でも欠かせないことだと思っています。

次に、事業用の口座と生活用の口座を分けておくこと。お金の流れが見えるようにしておくと、審査のときだけでなく、自分自身が今どこにいるのかを把握するのにも役立ちます。

住宅ローンにこだわらず、フラット35のように独立開業者でも申し込みやすい商品を選ぶという方法もあるようです。共働きの家庭であれば、配偶者名義や収入合算で組むという選択肢を検討している人もいると聞きます。

独立前に組んでいた保険や口座まわりの見直しも含めて、まずは公的な保障や制度をきちんと理解しておくことが土台になります。フリーランス向けの保険や口座サービスがどんなものか知っておくだけでも、いざという時の安心材料になるというのは、独立してから実感していることです。フリーランス向けの保障についてはこちらの記事でも詳しく調べているので、あわせて読んでみてください。

今日からできる具体的なアクション

大きな決断をする前に、今日からできることは意外とあります。

まず、確定申告の書類を今のうちから整理しておくこと。次に、事業用口座を作って、生活費と事業のお金を分けること。そして、今すぐローンを組む予定がなくても、一度シミュレーションだけしておくこと。数字を知っておくだけで、漠然とした不安が具体的な計画に変わっていきます。

独立を決める前後にやっておくべき準備については、こちらの記事にまとめています。これから独立を考えている人は、先にこちらを読んでおくと後悔が減ると思います。

まとめ:不安は「情報がないこと」から生まれる

独立してまだ1年、受注はたった1件。そんな自分がこの記事を書きながら思うのは、住宅ローンへの不安の正体は「お金がないこと」そのものより「知らないこと」の方が大きいということです。

仕組みを知れば、不安は「対策できるもの」に変わる。知らないままだと、ただの恐怖のままです。会社員だった頃は考えたこともなかったことを、今はひとつずつ調べながら進んでいます。他人と比べて焦るより、自分のペースで実績を積み上げていく。それが、独立した自分にできる一番の備えなんだと思います。

同じように独立後のお金の不安を抱えている人は、まず現状を数字で把握するところから始めてみてください。それだけで、見える景色が少し変わるはずです。

毎日の気づきはnote(https://note.com/charm_phlox2885)とInstagram(https://www.instagram.com/otto_3988/)でも発信しています。

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