承認欲求が強い40代|子供時代からの正体

朝日に照らされる山の頂 キャリア戦略

「認められたい」が抜けない自分に、疲れていませんか

誰かに褒められると安心する。逆に、評価されなかった日は一日中モヤモヤする。頑張っているのに、頑張っている自分をちゃんと見てもらえないと、急に虚しくなる。

40代になってもこの感覚が消えないことに、自分でも少し戸惑っています。いい歳をして、まだ誰かに「認めてほしい」と思っている。そんな自分に気づいたとき、情けなさと同時に、「じゃあこれは一体どこから来たんだろう」と考えるようになりました。

「認められたい」は、弱さではなく、ずっと抱えてきた歴史です。

承認欲求の正体は、子供の頃に置いてきたもの

私は愛知県の公営団地で、6人兄弟の中で育ちました。運動も勉強も得意な方ではなく、小学生の頃はいじめられていた時期もあります。今思えば、あの頃の私がいちばん欲しかったのは「すごいね」でも「上手だね」でもなく、ただ「ちゃんと見てもらえること」だったように思います。

大人になって営業の仕事を22年やってきて、独立して1年が経った今も、この根っこは変わっていません。数字を達成したときの高揚感、誰かに頼られたときの安心感。その裏側には、いつも子供の頃に満たされなかったものが静かに動いている気がします。

認められたい気持ちの出どころを知らないまま頑張り続けると、いつまでも心が休まりません。

私の場合、原因は3つありました

自分の承認欲求と向き合ってみて、はっきりしてきた原因が3つあります。

1つ目は、子供の頃に「ありのままの自分」を認めてもらえた記憶が少なかったこと。運動も勉強も苦手ないじめられっ子だった私は、「何かができて初めて認められる」という感覚を早くから持ってしまいました。

2つ目は、営業という仕事がその感覚とぴったり噛み合ってしまったことです。1〜2年目は結果が出ず、上司に怒られて眠れない夜が続きました。3年目からようやく数字が達成できるようになったとき、初めて「認められた」実感を得られたんです。あの成功体験が、「頑張って結果を出せば認めてもらえる」という考え方をさらに強くしてしまいました。

3つ目は、頼られることを「自分の価値」だと勘違いしていたこと。取引先の社長から相談を受け、売上目標から必要な人数まで数字で踏み込んで応えていた時期がありました。頼られるのは嬉しい。でも今振り返ると、抱え込みすぎていたと思います。

認められたい気持ちの土台を知ると、自分を責める必要がないことが見えてきます。

数字で応えることでしか、自分を保てなかった時期

営業をしていた頃、私は「数字を出す自分」でしか自分の価値を感じられませんでした。経営課題の相談に数字で踏み込んで応えるのは、客観的には評価される仕事のやり方です。ただ、その裏では「ここで結果を出さないと、自分には価値がない」という不安がずっと張り付いていました。

抱え込みすぎて、しんどくなっても人に頼れなかったのも、根っこは同じです。弱さを見せたら、認めてもらえなくなる。そう思い込んでいたんだと思います。

父を早くに亡くしていることも、今の私に影響していると思います。27歳のとき、父が事故で亡くなりました。「ありがとう、ごめんね、また会いたい」。そう思う瞬間は今もありますが、この経験を悲しいだけの話にはしたくありません。むしろ、限られた時間の中で誰かに認められることだけを追いかけるより、自分がどう生きたいかを考えるきっかけになったと感じています。

苦しかった経験は、そのままにしておくと重荷ですが、意味を見出せば前に進む力になります。

家族の前でも、つい「認められる自分」を演じそうになる

子供が生まれてから、この癖はさらに厄介だと感じるようになりました。家族のためにと言いながら、実は「ちゃんとやっている父親」だと認めてもらいたいだけなんじゃないか。そう気づいた瞬間が何度かあります。

独立を決めたときも同じでした。妻に切り出したときは猛反対されましたし、離婚の話まで出ました。「家族のため」と説明していましたが、本音は「もう辞めなきゃ壊れる」という自分本位な理由が大きかったと、今なら正直に言えます。認められたい気持ちが強いと、自分の本当の動機にすら気づきにくくなるんだと思います。

家族に対してすら「認められたい自分」が顔を出すことがある。それに気づけただけでも、一歩前進です。

他人軸から抜け出せてきたのが、独立後いちばんの変化

独立して1年、正直まだ稼げていませんし、受注はまだ1件です。何百回も心が折れかけました。それでも、この1年でいちばん変わったのは「他人にどう見られるか」より「自分がどうしたいか」で動けるようになってきたことです。

以前は「認めてもらえるかどうか」を軸に仕事を選んでいた気がします。今は「自分が納得できるかどうか」を先に考えるようになりました。この変化について、40代 他人軸で疲れた人へ|自分軸に変わった話でも詳しく書いています。

また、頼られすぎて抱え込んでいた頃の話は、頼られすぎて抱え込む40代へ|数字に助けられた話にまとめました。同じように「認められたくて抱え込んでしまう」人には、参考になる部分があると思います。

他人の評価を軸にしない生き方は、一朝一夕には身につきません。それでも、変わっていけるものです。

今日からできる、認められたい自分との付き合い方

承認欲求そのものをなくす必要はないと、私は思っています。大事なのは、それに振り回されないことです。今日から試せることを3つ挙げます。

1つ目は、「誰かに認められたからやる」ではなく、「自分が納得できるからやる」という基準を、小さなことから意識してみることです。

2つ目は、頼られたときに「本当に自分がやるべきか」を一呼吸おいて考えること。抱え込む前に、断る・任せる選択肢を持つだけで、だいぶ楽になります。

3つ目は、子供の頃の自分に「よくやってたね」と声をかけてあげることです。誰かに認めてもらう前に、自分で自分を認めておく。これができると、他人の評価に依存しすぎずに済みます。

お金の面でも、他人と比べて焦るより自分のペースで学び直すことが安心につながりました。私自身、両学長のリベ大・リベシティで学び直したことが、その一歩になっています。詳しくは40代からお金の勉強は何から始める?リベ大で変わった私の話に書きました。

認められることを目的にするのをやめると、案外、頑張り続けられるようになります。

まとめ

承認欲求が強い自分に気づいたとき、責めなくて大丈夫です。それはあなたが弱いからではなく、子供の頃からずっと積み重ねてきた歴史の結果です。正体がわかれば、少しずつ距離の置き方も見えてきます。

今も稼げていない、朝がしんどい日もある。それでも、他人軸から少しずつ抜け出せてきたことは、独立してよかったと思える数少ない実感の一つです。同じように「認められたい」を抱えて頑張っている同世代の方に、この記事が何かの気づきになれば嬉しいです。

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