仕事をしているとき、ふとこんな気持ちになることはありませんか?
「これって、誰かに認めてもらいたいからやってるんじゃないか?」
「評価を気にしすぎて、ただただ疲れている。」
私はずっと、そういう生き方をしていました。22年間の営業職を経て、1年前にフリーランスの採用コンサルタントとして独立した今、ようやく「あのころ、自分は完全に他人軸だったな」と気づいています。
この記事では、そのリアルをお伝えします。「自分軸」に変わるための完璧なメソッドではなく、私自身が少しずつ変わっていった過程の話を。
「他人軸」ってなんだろう?
他人軸という言葉、最近よく見かけるようになりましたが、改めて言葉にするとこういうことだと思います。
「自分の言動の基準が、常に他人の評価・反応にある状態」
つまり、何かをするとき、誰かに認められるかどうかが最優先になっている。逆に「自分軸」とは、自分の価値観や判断を信じて行動できる状態。どちらがいいかなんて言うまでもないですよね。
でも、頭でわかっていても、なかなか変えられないのが現実です。
40代が「他人軸」になりやすい3つの理由
1. 子供の頃の体験が根っこにある
「認められたい」という気持ちの根っこは、多くの場合、ずいぶん昔にあります。
私の場合、子供の頃は運動も勉強も苦手で、いじめられた経験があります。「認められたい」という気持ちは、あのころの孤独感や悔しさと無関係ではないと思います。
自分を責めなくていいんです。それは過去の経験が作り出した、ごく自然な反応なので。ただ、「自分はそういう傾向があるんだ」と知っておくことは、変わるための第一歩になります。
一般的にも、幼少期に「認められなかった経験」「比べられ続けた経験」がある人ほど、大人になってから他人の評価に敏感になりやすいと言われています。それは弱さではなく、そういう環境で育ったということです。
2. 長年、数字と評価の中で生きてきた
営業職という仕事は、結果が数字で見える仕事です。達成か未達か。上か下か。評価されるかされないか。
入社1〜2年目、私は結果が出なくて怒られ、眠れない夜を過ごしたこともありました。3年目にようやく数字が出せるようになって、「認められた」と感じて、救われました。
でもそれは同時に、「数字を出し続けなければ自分には価値がない」という思い込みをどんどん育てていた時間でもあったんだと、今になって思います。
長く働けば働くほど、他人の評価が「自分の価値のものさし」になっていく。これは営業職に限らず、会社員として長く働いてきた40代男性に共通する話ではないでしょうか。
3. 会社の外に出たとき、何も残っていない感覚
独立を決めたとき、正直に言うと「前職から逃げたかった」という気持ちが大部分でした。心身がしんどかった。朝、玄関で足が止まる日が続いていました。
そして独立してみると、今度は全然違う不安が出てきました。「肩書きがなくなった今、私は何者なのか?」「誰かに頼まれていない仕事を、自分のペースでやっていていいのか?」
会社という”他人の評価の装置”から外れると、途端に自分の立ち位置がわからなくなる。それが、長年他人軸で生きてきた人間のリアルです。
よく聞くのは「独立したら自由で楽しい」という話ですが、私の最初の半年はむしろ逆で、評価の基準が何もない状態の怖さを感じていました。
他人軸から抜け出すきっかけは「気づき」だった
特別なことは何もしていません。ただ、独立してから9ヶ月が過ぎたころ、少しずつ「点が線になってきた」感覚がありました。
そのとき、いちばん変わったと感じたのは、「誰かに認めてもらえなくても、これをやりたいから動いている」と思える瞬間が増えてきたことでした。
その変化は、大きな出来事があったわけではありません。何百回も心が折れながら、それでも少しずつ続けてきたことが、じわじわと変えてくれた気がしています。
よく聞くのは、「マインドセットを変える」「自己肯定感を高める」という話です。もちろんそれは大切なのですが、私自身の感覚では、「他人軸だったことに気づく」という一歩が、何より大きかったです。
自分が他人軸で動いていると気づいた瞬間から、選択の仕方が少しずつ変わっていきました。
今日からできる小さなこと3つ
難しい話よりも、今日の夜から実践できることをお伝えします。
① 「これは誰かに認めてもらうためにやっているか?」と問い直す
何かを決めるとき、何かをやり始めるとき、一度立ち止まってこの問いを入れてみてください。
「YESだ」と気づいても、自分を責めなくていい。ただ「気づく」だけでいいんです。
気づいた瞬間、少しだけ主導権が自分に戻ります。
② 日記に「今日、自分がどう感じたか」を1行書く
誰に見せるわけでもない、自分だけのメモ。そこに「今日嬉しかったこと」「今日モヤッとしたこと」を1行ずつ書く。
これが続くと、だんだん自分の感情の傾向がわかってきます。「自分はどんなときに充実感を感じるのか」「何に引っ張られて疲れるのか」が見えてくる。
他人の目が気になってやっていることと、自分が本当にやりたいことの違いを、自分で観察できるようになります。
③ 「時間がかかってもいい」と自分に許可する
変わるのに時間がかかるのは、普通のことです。私自身、22年かけて作り上げた習慣が、数ヶ月で変わるわけがないと思っています。
それよりも、「少しずつ変わっている自分」を見てあげることの方が大切です。比べる相手を「他人」ではなく「昨日の自分」にするだけで、見える景色がずいぶん変わります。
まとめ:「気づく」だけで、少しずつ変わっていける
「自分軸で生きなければ」と焦る必要はないと思っています。
他人のことを気にするのは、人間として普通のこと。それが社会の中で生きるということでもあります。
ただ、気づきなく他人軸のまま消耗し続けるのは、しんどい。
「あ、今また他人軸だな」と気づく回数が増えるだけで、生き方はじわじわと変わっていきます。
私はまだ途中です。今も朝しんどい日があります。でも「他人に認めてもらえなければ価値がない」とは、以前ほど思わなくなりました。それだけで、だいぶ楽になっています。
自分を取り戻す旅は、誰かに認めてもらうためじゃなく、自分のためにある。
同じように悩んでいる40代の方に、少しでも届けば嬉しいです。
もし「仕事のやる気が戻らない」という悩みも抱えているなら、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
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