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会社を辞めてフリーランスになった。自由になったはずなのに、誰にも相談できない夜が増えた——そんな感覚、ありませんか。
朝起きても今日話す相手がいない。うまくいかないことがあっても、誰かに愚痴る先がない。会社員時代は嫌でも人に囲まれていたのに、独立した途端、静かすぎる部屋で「これでよかったのか」と考え込んでしまう。私自身、独立して1年、この孤独と正面から付き合ってきました。今日はその実体験をもとに、40代で独立した人がぶつかる孤独の正体と、乗り越え方をお話しします。
独立後の孤独は「気の持ちよう」では消えない
まず最初に伝えたいのは、この孤独は性格の問題でも甘えでもないということです。
会社員時代は、朝礼・会議・雑談・愚痴の言い合いといった「強制的に人と関わる仕組み」の中にいました。フリーランスになると、その仕組みがすべてなくなります。仕事の相談も、雑談も、愚痴も、自分から取りにいかない限り誰も持ってきてくれません。孤独は独立という働き方に最初からセットでついてくる「構造」であって、気の持ちようで消える気分の問題ではないのです。
私は営業を27年やってきて、去年の2月に妻に独立を切り出しました。猛反対されました。「もう辞めなきゃ壊れる」というのが本音でしたが、今振り返ると、家族のためと言いながら、実は自分勝手な決断だったとも思います。独立すれば楽になると思っていた部分もありましたが、実際に待っていたのは別の種類のしんどさ、つまり孤独でした。
会社員時代、営業の1〜2年目は結果が出ず、上司に怒られて眠れない日々を過ごしていました。それでも周りに人がいたから、愚痴も言えたし、励まされることもありました。独立後の孤独が違うのは、「うまくいかない自分」を見せる相手すら自分で探さなければならない点です。
なぜ独立後に孤独を強く感じるのか、3つの原因
1. 「相談する相手」が仕組みごとなくなる
会社員時代の相談相手は、上司や同僚という「役割」がある人でした。フリーランスにはその役割の人がいません。仕事の悩みを話すには、自分で人を探し、自分から声をかける必要があります。この「自分から動かないと誰とも話さない」という状態が、想像以上にこたえます。
2. 結果が出るまでの時間が孤独を長く感じさせる
私は独立してから半年間、何をやっているのか自分でも分からない状態が続きました。9ヶ月目くらいから、ようやく点と点が線になってきた感覚がありました。受注はまだ1件。何百回も心が折れかけました。結果が出ない時間が長いほど、孤独は「性格の弱さ」のように錯覚してしまいますが、それは単に時間がかかっているだけです。
3. 「弱音を吐ける場所」を自分で用意していない
会社員時代は愚痴を言う相手が自然にいましたが、独立後は「弱音を吐ける場所」を意識して作らないと、そもそも存在しません。ここを準備していない人ほど、孤独を一人で抱え込みやすくなります。
孤独は心と体にも出てくる
孤独を放っておくと、気持ちだけでなく体にも出てきます。私自身、独立前は自転車2kmの通勤すらつらく感じるほど心身が弱っていた時期がありました。独立後も、受注ゼロが続いた時期は、朝起きるのがしんどい日が何度もありました。
孤独と体調の悪化は連動します。眠れない、食欲が落ちる、些細なことでイライラする——こうしたサインが出たら、「気合いが足りない」と自分を責めるのではなく、意識的に人と関わる時間を作るタイミングだと捉えてください。
私が実際にやった、孤独との付き合い方
原因が分かれば、対処のしかたも見えてきます。私が実際にやったことは次の3つです。
1つ目は、同じ立場の人と定期的に話す時間を意図的に作ること。独立して同じように悩んでいる人との会話は、「自分だけじゃない」と思えるだけで気持ちが軽くなります。
2つ目は、結果が出ない時期こそ、小さな行動を記録すること。受注ゼロが続いた9ヶ月間、私は毎日何かしら行動した記録だけは残していました。振り返ったときに「何もしていなかったわけじゃない」と自分に言えることが、心の支えになりました。
3つ目は、他人軸から抜け出すこと。前職から逃げたかったというのが独立の正直な動機で、計画も足りていませんでした。それでも1年やってきて一番変わったのは、「人にどう見られるか」ではなく「自分がどうしたいか」で動けるようになったことです。孤独を紛らわすために誰かに認めてもらおうとするより、自分の軸で判断できるようになったほうが、結果的に孤独感そのものが薄まりました。
やってみて分かったのは、孤独をゼロにしようとしなくていいということです。会社員時代のように毎日誰かと話す環境を無理に再現するのではなく、「週に1回、誰かと本音で話す」くらいの頻度を自分で作れれば、孤独は十分に和らぎます。独立して良かったと思える瞬間は、まさにこの「自分のペースで人との距離を決められる」ことにあると、今は感じています。
家庭の面でも、孤独を一人で抱え込むと、家族との会話まで減っていきます。私も独立当初、妻に心配をかけまいと不安を隠しがちでしたが、正直に「今こういう状況で不安がある」と話すようにしてから、家庭の空気も少し楽になりました。孤独と向き合うことは、家族との関係を見直すきっかけにもなります。
もし今、フリーランス転職や独立を考えている方はフリーランス独立を家族に反対されたら|40代の私の話も、独立前後の現実的な葛藤の参考になると思います。また、結果が出ない時期の具体的な過ごし方はフリーランス独立、半年結果が出ない時の乗り越え方でも詳しく書いています。
今日からできる、小さな一歩
孤独を根本からなくすことはできませんが、和らげることはできます。今日からできることを1つだけ挙げるなら、「今週、誰か1人に近況を話す予定を入れる」ことです。オンラインの交流でも、以前の同僚とのランチでも構いません。「自分から人と話す予定を先に決めてしまう」ことが、孤独を溜め込まない一番シンプルな方法です。
まとめ
独立後の孤独は、あなたの性格の弱さではなく、働き方が変わったことで生まれる自然な構造です。原因を理解し、小さな行動を積み重ねていけば、少しずつ和らいでいきます。私自身、まだ稼げていない朝はしんどいです。それでも、他人軸から抜け出せてきたことだけは、この1年で確かな変化だと感じています。
「辞める前に知りたかった」ことを含め、独立1年目のリアルな葛藤や孤独との向き合い方を、実体験ベースでもう少し詳しく知りたい方は、こちらのnoteにまとめています。
40代で会社を辞めて1年。「辞める前に知りたかった」を全部、正直に書きました
毎日の気づきはnote(https://note.com/charm_phlox2885)とInstagram(https://www.instagram.com/otto_3988/)でも発信しています。


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