気づいたら今日、家族以外の誰とも話していない。夕方、SNSを開けば元同僚や同業者が活躍しているように見えて、そっと画面を閉じる。フリーランスになって、仕事の自由と引き換えに「孤独」を抱え込んでいませんか。
私は約1年前に会社を辞め、フリーランスの採用コンサルタントとして独立しました。約22年間、会社という「人のいる場所」で営業をしてきた人間が、いきなり一人になったわけです。この記事では、フリーランスの孤独がなぜつらいのか、そして独立1年目の私が実際に助けられている考え方と習慣を、正直に書いていきます。
フリーランスの孤独は、あなたのせいではない
まずお伝えしたいのは、孤独を感じるのは「あなたが弱いから」ではないということです。調べてみると、フリーランスの約4割が仕事中に孤独を感じており、独立1年未満に限ると6割を超えるという調査もあります。つまり、独立したての人が孤独を感じるのは、ごく普通のことなのです。
しかも、フリーランスの孤独の多くは、個人の努力だけでは解消しきれない「働き方の構造」から来ていると言われます。会社にいれば勝手に発生していた雑談も、ねぎらいも、締め切りを一緒に守る仲間も、独立した瞬間にすべて自分で用意しなければいけなくなる。そう考えると、孤独は失敗のサインではなく、環境が変わったサインです。
孤独を感じるのは、あなたが弱いからではなく、一人で立つ環境に体が正直に反応しているだけです。
フリーランスの孤独がつらくなる3つの原因
原因1:雑談と「お疲れさま」が消える
会社員時代は意識もしていなかった何気ない会話が、実は心の換気口だったことに、いなくなってから気づきます。うまくいった日に「よかったね」と言ってくれる人が隣にいない。これは想像以上に効きます。
原因2:比べる相手がいないのに、比べてしまう
社内の評価制度はなくなったのに、今度はSNSの向こうの「稼いでいる誰か」と自分を比べてしまう。私自身、長い間他人の評価を軸に生きてきた人間なので、この苦しさはよくわかります。人の目が気になって疲れる40代へ、私が変われた話にも書きましたが、他人軸のままで一人になると、孤独は倍になります。
原因3:成果が出るまでの「時間差」に耐える期間が長い
独立してすぐに成果が出る人は少数派です。私は最初の半年、正直なところ何をすればいいのかさえ分かりませんでした。点が線につながってきた感覚が出たのは9ヶ月目あたりから。成果の見えない期間は、孤独が一番育ちやすい時期でもあります。
孤独が重くなるのは「一人でいること」より、「進んでいるのか分からないまま一人でいること」です。
フリーランスの孤独の乗り越え方5つ
1. 仕事の「気持ち」を話せる相手を1人だけ確保する
人脈を広げる必要はありません。まずは1人でいい。私の場合は家族です。ただし話す順番が大事で、私は独立を「結論」から切り出して妻に猛反対された失敗があります。結果や数字ではなく「今こういう気持ちでいる」から話すと、聞いてもらえる確率は大きく変わります。
2. 同じ方向を向いている人がいる場所に身を置く
私はお金の勉強のためにリベ大・リベシティを利用していますが、直接誰かと毎日話さなくても「同じ方向を向いて頑張っている人がいる場所」につながっているだけで、気持ちの沈み方が違います。オンラインコミュニティは、孤独対策としても十分に機能すると感じています。
3. 発信を「独り言」ではなく「報告」にする
私はnoteとInstagramで日々の気づきを発信しています。誰かに読まれる前提で今日を振り返ると、一人の作業日にも「報告相手」ができます。反応が少なくても構いません。書くこと自体が、孤独の換気になります。
4. 体を最優先にして、意識して外に出る
孤独と疲れはセットで来ます。私は今も朝がしんどい日がありますが、そういう日ほど部屋にこもると悪循環になる。散歩でも買い物でもいいので、1日1回は外の空気を吸う。単純ですが、効きます。
5. 「進んでいる感」を自分で記録する
誰も褒めてくれないなら、自分で進捗を見えるようにするしかありません。私は9ヶ月目に点が線になったと感じられたからこそ続けられています。今日やったことを3行書き残すだけで、「何も進んでいない気がする夜」の感じ方が変わります。
孤独は根性で消すものではなく、仕組みで薄めるものです。
独立1年目の、正直な現在地
かっこいい話で締めたくないので、正直に書きます。独立して約1年、受注はまだ1件です。心が折れた回数は、たぶん何百回。会社員時代の給料には遠く及ばず、朝からしんどい日も普通にあります。
それでも、一番大きく変わったのは「他人の評価を軸に生きる状態」から少しずつ抜け出せてきたことです。孤独はたしかにつらい。でも、誰かの物差しに合わせ続けて心身を削っていたあの頃のつらさとは、種類が違います。今のつらさには、自分で選んだという納得感があります。同じように成果の出ない時期で苦しんでいる方は、フリーランス独立、仕事が来ない時期の乗り越え方も読んでみてください。
孤独のつらさと、自分を殺して働くつらさ。どちらを選ぶかは、自分で決めていいのです。
まとめ:孤独を「予定」に変えていく
フリーランスの孤独は、なくすものではなく、付き合い方を設計するものだと思っています。話せる相手を1人確保する。同じ方向を向く人のいる場所につながる。発信して報告相手を作る。外に出る。進んだ記録を残す。どれも今日から始められます。
そしてもし、孤独も含めて「フリーランスという働き方が合うのか」を考え直したくなったら、それも逃げではありません。お金の面から冷静に考える材料としてフリーランスになる前のお金の準備もまとめています。一人で働いていても、一人で悩み続ける必要はありません。
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