フリーランス独立、仕事が来ない時期の乗り越え方

緑の草原に朝日が差し込む一本道 フリーランス転職

フリーランスとして独立したのに、仕事が来ない。声をかけても返事がない。提案しても選ばれない。そんな日々が続くと、「このまま食べていけるのだろうか」という不安が、夜になるほど大きくなっていきませんか。

私も今、まさにその渦中にいます。会社員を22年やって、約1年前に独立しました。今の肩書きはフリーランスの採用コンサルタントです。正直に書きますが、この1年で受注できたのはまだ1件だけです。何百回も心が折れました。今もまだ、朝起きるのがしんどい日があります。

だからこそ、仕事が来ない時期を「どう耐えるか」ではなく「どう過ごすか」について、今の自分の言葉で書いておきたいと思います。

「仕事が来ない」の本質は、実力不足だけではない

仕事が来ないと、多くの人がまず「自分の実力が足りないからだ」と考えます。私もそうでした。提案書の書き方が悪いのか、経歴が弱いのか、と自分を責める夜が何度もありました。

でも独立して1年経って見えてきたのは、仕事が来ない理由の多くは実力そのものよりも、「まだ知られていない」「まだ信頼が積み上がっていない」という、時間が解決する部分にあるということです。会社員時代は会社の看板が信用を先に貸してくれていました。フリーランスはその信用を、自分で一から積み直す必要があります。実力がないのではなく、信用のストックがまだ足りないだけ。そう捉え直せるかどうかで、しんどさの質が変わってきます。

仕事が来ない時期が続く3つの原因

原因①:独立前の計画が足りていなかった

私自身、独立の一番の動機は「前職から逃げたかった」というのが正直なところでした。逃げたい気持ちが先に立ち、案件の見込みや営業の仕込みが足りないまま飛び出してしまった反省があります。計画不足のツケは、独立後の「仕事が来ない期間」として、そのまま返ってきます。

原因②:成果が「点」のまま「線」になっていない

独立して半年ほどは、何が正解かまったく分かりませんでした。人に会っても、発信をしても、手応えがつかめない。私の場合、9ヶ月目くらいから、ようやくそれまでの行動が「点」から「線」につながっていく感覚が出てきました。仕事が来ない期間は、線になる前の「点」を打ち続けている時期でもあります。

原因③:他人軸で自分を評価してしまう

会社員時代は、評価や給料という分かりやすい物差しがありました。独立すると、その物差しがなくなります。受注件数や周りの起業家の華やかな発信と自分を比べて、勝手に落ち込む。これも仕事が来ない時期をより苦しくする原因です。比べる相手は、他人ではなく半年前の自分。

仕事が来ない時期を過ごすための解決方法

解決方法といっても、私自身まだ受注1件の身なので、大きなことは言えません。ただ、この1年で分かってきたことがあります。

まず、行動の「量」だけは絶対に落とさないことです。手応えがない時期ほど、動くのをやめたくなりますが、点を打ち続けなければ線にはなりません。次に、収入がゼロの期間に備えて、生活防衛のお金の話を先に整理しておくことです。独立前にどんな備えができるかは、40代でフリーランスになる前に整えたい「お金の備え」4つでも詳しく書いています。

そしてもうひとつ、他人軸から自分軸へ少しずつ抜け出すことです。これは私自身、この1年で一番変わった部分だと感じています。受注件数という結果はまだ出ていなくても、「今日は自分の意志で動けた」という日を積み重ねること自体が、仕事が来ない時期の心の支えになります。

今日からできる具体的なアクション

  • 今日会った人、連絡した人を1人でもいいので書き出してみる(点を可視化する)
  • 生活費が何ヶ月分あるか、通帳を見て数字で確認する
  • 「受注件数」以外に、今日できたことを1つ書き留める
  • 入金までのタイムラグが不安な人は、フリーランスの入金が遅いと不安なとき|私が調べた対処法も参考にしてみてください

小さなことですが、数字と行動を可視化すると、「何もできていない」という感覚が少しやわらぎます。

心と体にも、仕事が来ない時期なりの負荷がかかる

仕事が来ない時期は、精神的なしんどさだけでなく、体にも出てきます。私自身、今も朝起きるのがしんどい日があります。独立前、会社員として働いていた最後の1年は、朝の玄関で足が止まってしまうほど心身が参っていた時期がありました。独立した今は当時ほどではありませんが、収入が安定しないというのは、想像していた以上に体力を削られるものだと感じています。

一般的にも、収入や先行きの不透明感は自律神経やメンタルに影響しやすいと言われています。特別なことをする余裕がない時期こそ、睡眠時間を削ってまで頑張らない、食事だけは崩さない、といった当たり前のことを守るのが、結果的に一番の防御になります。しんどい時期ほど、特別な対策より当たり前の生活を守ることを優先する。

家族がいるからこその不安と、支えになっているもの

私には配偶者と子どもがいます。独立を決めたとき、家族へ切り出したら猛反対され、正直、離婚の話まで出たほどでした。「家族のため」と言いながら、実際は自分の限界から逃げたかっただけなのだろうと、今振り返っても思います。

受注が1件しかない今、家族に対して申し訳なさを感じない日はありません。それでも支えになっているのは、独立前からリベ大・リベシティで学んで整えてきた家計の土台です。会社員時代から続けてきたS&P500やオールカントリーへの積み立てのおかげで、資産はほぼ倍になっていて、それが「今すぐ生活が破綻するわけではない」という最低限の安心を与えてくれています。仕事が来ない時期の不安は、貯蓄や資産があるからといって消えるわけではありませんが、家族に対して踏ん張れる時間を延ばしてくれるのは確かです。

まとめ:仕事が来ない今も、線の途中にいる

仕事が来ない時期は、本当にしんどいです。私も今日という日を、受注1件のまま迎えています。それでも、この1年で他人軸から抜け出せてきたことだけは、はっきりと自分の変化だと言えます。

もしあなたが今、仕事が来ない不安の中にいるなら、それは実力がないからではなく、まだ点を打っている途中なのかもしれません。焦らなくていい、とは言いません。焦っていい。ただ、その焦りの中でも、今日打った点は無駄にはならないと、今の私は信じています。

独立して1年、受注はまだ1件。数字だけ見れば、胸を張れる実績は何もありません。それでも、他人と比べて落ち込む回数は、半年前よりは減りました。会社員時代の肩書きも、周りの評価も手放した今、残ったのは「自分がどう動いたか」だけを見る目です。仕事が来ない時期は、皮肉なことに、その目を鍛える時間でもあるのだと思います。

同じように受注ゼロや案件が来ない時期と向き合っている方へ。あなたの今日の一歩も、きっと後から振り返ったときの「点」になります。一緒に、今日を積み重ねていきましょう。

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