会社員のときは、確定申告なんて自分でやったことがありませんでした。年末調整の紙に判子を押して、あとは経理の人にお任せ。それで税金の話は全部終わっていました。
独立して1年、フリーランスの採用コンサルタントとして毎日AIの勉強をしながら仕事を探している私にとって、確定申告という言葉は今でも正直ちょっと怖いです。「そろそろ自分でやらないといけない」と分かっていても、何から手をつけていいのか分からないまま、調べては後回しにする。そんな自分がいます。
同じように「フリーランスの確定申告、わからない」と検索してこのページにたどり着いた人は、たぶん私と同じ気持ちだと思います。今日はその不安の正体を整理しながら、独立1年目の私が調べて分かったことをまとめてみます。
フリーランスの確定申告が「なんとなく怖い」の正体
確定申告そのものが難しいというより、「何を知らないのかが分からない」ことが一番の不安だと思っています。会社員時代は税金の仕組みを知らなくても困らなかった分、独立した瞬間に急に「自分で全部やる人」にならないといけない。このギャップが正体だと感じています。
原因を整理すると、だいたい3つに分けられます。
1つ目は、会社員時代は全部会社任せだったこと。 源泉徴収も年末調整も、会社の経理が計算してくれていました。仕組みを理解する機会がそもそもなかったわけです。
2つ目は、専門用語の壁。 「青色申告」「白色申告」「経費」「控除」といった言葉が並ぶだけで、読む気が失せてしまう人も多いはずです。私自身、最初に調べたときは言葉の意味を一つずつ調べ直すところから始めました。
3つ目は、いつ何をすればいいのかのスケジュールが見えないこと。 「今年は何をいつまでにやればいいのか」が分からないまま日々の仕事に追われて、気づけば申告の時期が近づいている。これが一番焦りにつながります。
青色申告と白色申告、結局どっちがいいのか
調べてみると、確定申告には大きく分けて「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
白色申告は、単式簿記で記帳すればよく、事前の手続きも不要で、提出する書類も「収支内訳書」とシンプルです。ただし節税につながる制度はほとんどありません。
青色申告は、複式簿記での記帳が必要で「青色申告決算書」の提出が求められる分、最大65万円の青色申告特別控除をはじめ、赤字を3年間繰り越せるなど節税メリットが大きいのが特徴です。青色申告をするには、事前に「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出しておく必要があります(新規開業の場合は開業日から原則2か月以内が目安)。
そもそも確定申告が必要になるのは、事業所得(収入から必要経費を引いた金額)が48万円を超えた場合です。「まだ受注が少ないから関係ない」と思っていても、この金額を超えそうなら準備しておいた方が安心だと思います。
どちらが正解というより、帳簿づけに時間をかけられるかどうかで選ぶものというのが、調べてみての私の理解です。節税額は魅力的でも、複式簿記に不慣れなまま独学で進めるのは負担が大きいので、会計ソフトを使うか、税務署の相談窓口や青色申告会を頼るのも一つの手だと感じています。
確定申告はいつ、何をすればいいのか
スケジュールが見えないと不安が大きくなるので、基本の流れも整理しておきます。
確定申告は、1月1日から12月31日までの1年間の所得と税金を計算して、翌年の2月16日から3月15日の間に税務署へ申告・納税するのが原則です。年の途中で独立した人も、独立した年の1月1日以降の所得をまとめて計算することになります。
流れとしては、まず日々の収入と経費を帳簿につけておき、年が明けたら1年分を集計、必要書類(青色申告なら青色申告決算書、白色申告なら収支内訳書)を作成して、税務署へ提出する、という順番です。今は国税庁の「確定申告書等作成コーナー」やクラウド会計ソフトを使えば、画面の案内に沿って入力するだけである程度形になるようです。
「年内は仕事、年明けから申告の準備」と分けて考えるより、日々の記帳だけ先に済ませておく方が、直前になって慌てずに済むというのが、調べていて感じたことです。
独立1年目の私が今できていること・できていないこと
正直に書くと、私はまだ確定申告を完璧にこなせている自信はありません。受注はまだ1件という状態で、独立してからの9ヶ月目くらいまでは「独立した」という実感すら点でしかなく、線になってきたのはつい最近です。何百回も心が折れかけた1年でもありました。
それでも変わったことがあります。以前は他人の評価軸で自分を測っていましたが、今は少しずつ自分の軸で物事を考えられるようになってきました。確定申告についても「怖いから見ない」ではなく、「分からないなりに一つずつ調べる」という姿勢に変わってきたのは、この1年の変化だと思います。
独立する前にお金の面で整えておけばよかったと感じていることは、以前の記事「40代でフリーランスになる前に整えたい「お金の備え」4つ」にもまとめました。確定申告の不安も、結局は独立前の準備不足からきている部分が大きいと感じています。
また、独立してから知って驚いたのが国民健康保険の負担の大きさです。こちらは「フリーランス独立で国民健康保険が高いと知った話」に詳しく書いていますが、確定申告の所得の数字がそのまま保険料にも跳ね返ってくるので、切り離して考えられない話だとあらためて感じています。
今日からできる3つの行動
不安なまま止まっているより、小さく動いた方が気持ちは軽くなります。今日からできることを3つにまとめました。
1つ目、開業届と青色申告承認申請書を出したか確認する。 出していなければ、まずはここが出発点です。
2つ目、収入と経費を記録する習慣を今日から始める。 完璧な帳簿でなくても、レシートを箱に入れる、家計簿アプリに1行メモするだけでも十分な一歩です。
3つ目、分からないことは税務署の相談窓口か青色申告会に聞いてみる。 一人で抱え込む必要はありません。私自身、抱え込みすぎて後で困った経験があるので、早めに聞く方が結局は楽だと感じています。
まとめ
フリーランスの確定申告がわからないのは、怠けているからではなく、会社員時代には触れる機会がなかっただけです。青色申告と白色申告の違いを知り、自分の状況に合わせて少しずつ準備を進めれば、それで十分だと思います。
独立1年目の私も、まだ手探りの毎日です。受注はまだ1件、稼げているとはとても言えない状態ですが、それでも「分からないから何もしない」より「分からないなりに調べて動く」方を選び続けたいと思っています。
会社員時代の22年間、数字と向き合う仕事をしてきた経験は、確定申告のような「自分の数字を自分で扱う」作業にも案外つながっているのかもしれません。同じ不安を抱えるあなたの一歩を、少しでも軽くできたらうれしいです。
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