今日も株価が気になって、仕事に身が入らなかった。そんな一日を、40代になってもまだ繰り返していないでしょうか。私も少し前まで、営業の合間にスマホを開いては株価を確認し、上がっていれば安心し、下がっていれば一日中それを引きずる、そんな毎日を送っていました。
この記事では、個別株投資をやめてインデックス投資に切り替えた私自身の経緯と、そこにたどり着くまでに気づいた3つの原因、そして今実践している具体的なやり方をお伝えします。同じように「勝ちたいのに勝てない」「調べる時間ばかり増えていく」と感じている40代の方に、少しでも参考になればと思います。
個別株投資、何が問題だったのか
個別株投資そのものが悪いわけではありません。実際、うまく付き合っている人もたくさんいます。ただ40代という時期に、「勝つための情報収集」に使う時間と気力を、家庭や仕事からどれだけ削っているかは、一度立ち止まって考える価値があると思っています。
「儲けたい」気持ちより「時間と心を取り戻したい」気持ちが強くなったとき、私は個別株をやめる決断をしました。
営業を27年やってきて、数字には人一倍こだわってきた自覚があります。だからこそ、自分の資産の数字にも同じように向き合おうとして、逆に振り回されていたのだと思います。
個別株をやめた3つの理由
理由①:妻のインデックス投資に、上昇率で負け続けた
私は個別株を選んで「腕」で勝とうとしていました。一方で妻は、YouTubeで両学長の発信を見て学んだ通り、オルカン(全世界株式インデックスファンド)をただ淡々と積み立てているだけです。
ある時、お互いの資産の増え方を並べて比べてみました。結果は、上昇率で妻に負けていました。銘柄選びに時間をかけ、決算をチェックし、ニュースを追いかけていた分だけ負けていたという事実は、正直こたえました。
理由②:値動きが気になって、仕事に集中できない
決算発表の日や相場が荒れた日は、仕事中にスマホを開く回数が明らかに増えていました。客先との商談の合間に株価を確認してしまうこともありました。
営業として、お客さんの数字と向き合うのが仕事なのに、自分の資産の数字にまで神経をすり減らしているのは、どう考えてもやりすぎです。気づけば、株価が「もう一つの仕事」になっていました。
理由③:「勝った理由」を自分で説明できなかった
たまに含み益が出ても、それが自分の判断のおかげなのか、たまたま相場全体が良かっただけなのか、はっきり説明できませんでした。再現性のない勝ちをいくら積み重ねても、将来の安心にはつながらないと感じるようになりました。
お金との付き合い方は、20代からずっと下手だった
正直に言うと、お金との付き合い方が下手なのは今に始まったことではありません。20代の頃はギャンブルで数百万円をなくし、キャバクラにも100万円以上使いました。当時は「稼いだ分は使ってなんぼ」くらいにしか考えていませんでした。
個別株にのめり込んだのも、根っこは同じだったのだと思います。「一発で大きく増やしたい」「自分の判断で勝ちたい」という気持ちが、形を変えて出てきていただけでした。やり方は変わっても、お金への向き合い方の癖は簡単には抜けないのだと、40代になってようやく気づきました。
だからこそ、意志の強さに頼るのではなく、仕組みで「見ない」「触らない」状態を作ることが、自分には合っていたのだと思います。
解決方法:増やす部分は、できるだけシンプルにする
そこで参考にしたのが、両学長のYouTubeとリベ大・リベシティで発信されている考え方です。お金の話を「稼ぐ」「貯める」「増やす」「守る」「使う」に分けて考えると、自分がどこに時間をかけすぎているかが見えてきます。
私の場合、明らかに「増やす」の部分に時間と気力をかけすぎていました。個別株をすべて手放したわけではありませんが、積立の中心はS&P500とオルカンに移しました。決めたことは一つだけです。毎月決まった日に、決まった金額を、淡々と積み立てる。それ以外は基本的に見ない。
これだけで、平日の夜にスマホで株価を確認する時間がなくなりました。浮いた時間を子どもとの会話や、自分の仕事の準備に回せるようになったのは、想定していなかった副産物でした。
今日からできる具体的なアクション
- 毎月決まった日に、決まった金額を積み立てる設定にする(自動化してしまう)
- 相場のニュースをチェックする時間を、家族や仕事のための時間に置き換える
- 「増やす」ことより先に、「減らさない仕組み」を作る
- 資産の状況を確認するタイミングを、月1回など決めた頻度に絞る
いきなり個別株をゼロにする必要はありません。まずは「見る回数を減らす」ところから始めるだけでも、気持ちの負担はかなり軽くなるはずです。
やめてみて気づいた、体と心への影響
株価を頻繁にチェックしていた頃は、正直、眠りも浅かったと思います。寝る前にスマホで海外市場の値動きを確認するのが習慣になっていて、気になる動きがあると、そのまま考え込んで寝つきが悪くなることもありました。
積立に切り替えてから、寝る前にスマホで数字を追う習慣そのものがなくなりました。「今日の資産は今日中に確認しなくていい」と思えるようになっただけで、夜の過ごし方が変わったのは、自分でも意外な変化でした。
40代になると、体力の衰えや疲れの取れにくさを感じる場面が増えてきます。だからこそ、削れる負担は削っておく。お金の管理をシンプルにすることは、投資の効率だけでなく、日々のコンディションを整えることにもつながっていると感じています。
まとめ:夜、株価を気にせず眠れることの価値
会社員時代から続けてきた積立は、今ではほぼ2倍になっています。派手な勝ち方をしたわけではありません。ただ、夜、株価を気にせず眠れることのほうが、40代の自分にとってはよほど価値があると、今なら心からそう思えます。
フリーランスとして独立してからは、収入そのものが不安定な時期もあります。受注はまだ多くありませんし、朝から気持ちが上がらない日も正直あります。それでも、資産形成の考え方を早めにシンプルにしておいたことは、今の自分を支える土台の一つになっています。増やす部分で消耗しなくていい分、稼ぐこと・仕事を作ることに気持ちを使えているのは、独立後の1年で感じている数少ない収穫です。
40代になってから何かを大きく変えるのは、正直しんどい作業です。それでも、株価を気にする時間を手放しただけで、家族と話す時間や、仕事の準備に使える時間が増えました。変えたのは投資先そのものより、お金に使っていた「気持ちの量」だったというのが、今の実感です。
家計まわりを丸ごと見直した話は共働き40代の家計術|年100万改善した考え方に、20代の浪費を振り返った話は20代の浪費を後悔する40代へ|資産が変わった話に書いています。フリーランスとして独立する前にお金の面で整えておきたいことは、40代でフリーランスになる前に整えたい「お金の備え」4つにまとめていますので、あわせて読んでみてください。
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